FlutterKaigi 2026 振り返り

FlutterKaigi 2026 にスピーカーとして参加しましたので、登壇内容を中心に振り返ってみたいと思います。

なお、登壇の動画はこちらに公開されています。

登壇内容について

今回は "Security Risks of Packages in Mobile App Development" というタイトルで発表させていただきました。

動画を見ていただくとわかる通り、英語でセキュリティについて話す、そんな発表になっています。今までは日本語で Flutter の内部実装の話題を話すことが多かったため、今回はだいぶ毛色の違う登壇となりました。まずはなぜ「英語で」「セキュリティについて」なのかを振り返りたいと思います。

登壇の様子

なぜ英語なのか

今年の FlutterKaigi は昨年まで開催されていた FlutterNinjas という海外向けイベントがマージされたことにより、海外からもスピーカーや参加者が集まる カンファレンスとなりました。

「日本人が中心のイベントに海外の方々が参加する」となったとき、個人的に一番避けたかったのが 日本人が日本人同士で固まり、海外の方々が海外から来た方々同士で固まる という状況です。

これは学生時代の留学なんかでもあるあるだったのですが、せっかく海外に行ったのに結局日本人同士で固まって日本にいた時と交友関係が変わらない、となってしまうともったいないよね、という話が少なからずあります。

同じように、せっかくカンファレンスに海外の方々がいらっしゃっているのに日本人同士で日本語でセッションや交流ばかりしていてももったいないよね、ということで、自分は英語のセッションにチャレンジすることにしてみました。

去年の登壇と見比べていただくとわかる通り、かなりたどたどしいというか焦ってる感が出ている発表にはなりましたが、その辺りは今後も引き続き練習していきたいところです。

一応 FlutterNinjas で 2 回、ベルリンで開催される flutterCon でも 2 回英語での登壇はしているのですが、まだまだ「その場で言いたいことを言う」を英語で自然にできるようにするためには勉強も慣れも足りないなあと感じています。

なぜセキュリティなのか

次に内容ですが、実は今年の春ごろからセキュリティ分野、特に MAS と呼ばれるモバイルアプリのセキュリティに興味を持って実際の事例や技術的な攻撃の仕組みなどを調べたりしています。

ちょうど調べ始めたころに大きめなサプライチェーン攻撃が npm や PyPI などさまざまなエコシステムで発生し、さらには FlutterKaigi 1 ヶ月前にはいろいろな企業からの情報漏洩のニュース、ダメ押しで登壇 1 週間前には PHP の脆弱性や eMudhra 証明書の問題でかなりのエンジニアがセキュリティ関連の対応に追われることになり、学び始めからアウトプットまでの時期がとてもタイムリーだった感じがします。嬉しいことではないですが、、

AI によってコーディングを中心に「フリーランス開発者」の価値が変化していく中、自分はこれから作ったもののセキュリティを高める(もしくは減点部分を減らす)お手伝いで仕事ができたらなあ、と漠然と考えています。(※ もしお仕事があればぜひご連絡ください)

登壇でも少し話しましたが、セキュリティに対する適切な判断のためには自分のソフトウェアを成り立たせているさまざまな技術の仕組みを正確に知る必要があります。この「仕組みを正確に知る」取り組みは今までも「Flutter の内部実装を読んで理解する」という形で自分が継続してやってきたことであり、セキュリティの話でも今までの経験や考え方が活かせるのは面白いところです。

企業ブース巡りについて

以上がこの登壇内容になった背景です。今後もセキュリティについて深掘りしていきたいと思いますので記事など書いた際は読んでいただけるとうれしいですが、もうひとつ「企業ブース巡り」についても振り返ってみたいと思います。

前提として、自分は企業ブースを訪ねるのがとても苦手です。

どう近づいて何の話をすれば良いのかイメージがわかず、去年までは行ったとしても知り合いが立っている 1, 2 社どまりな状態でした。

が、「スタンプラリーもあるし、今年は去年までやっていなかった楽しみ方もしてみよう」ということで企業ブースをすべて回ることを目標にしつつ、でもやっぱり一人だとなかなか足が向かない、ということで昔からの同僚の @egg_sogawa さんにくっついていろいろ訪問させていただきました。

その結果目標も無事達成、いろいろな方といろいろな Flutter 開発現場の話をさせていただき、たくさんのノベルティもいただいてしまいました。ありがとうございます。

すべてのスポンサーブースを訪問

以前に一緒に仕事をしたことのある方々、記事などで自分のことを知ってくださっている方々、初めましての方々、いろんな方と話せてとても楽しかったです。来年も回ります。

Ask the Speaker について

もうひとつ、今回やろうと決めていたのが、「海外の方の Ask the Speaker で何か話す」でした。

これも「せっかくの機会だから」という理由で意識してやろうと思ったことではあるのですが、結果として Remi さん、Khan さん、Vadym さん、Nariman さんと雑談することができました。

Ask the Speaker って、自分がされるときもそうですがあまり登壇内容についての話である必要もなくて、「発表ありがとうございます」「自分も折りたたみ端末使ってるんですよ」「普段どこでどんな仕事されてるんですか?」「日本に来てくれてありがとうございます!」「懇親会とかでまた話しましょ」みたいなことをその場のノリで話していた記憶です。

VadymさんとSugiyさんと


FlutterKaigi 自体は今年で 6 回目の参加、うち 5 回で登壇しているのですが、今年はいろいろな意味で今までとは違う経験ができました。

知っている方も国内外でかなり増えて、懇親会なんかは一口も食べる暇もなくずっといろいろな方と話しっぱなしでとても楽しかったです。

こんな場を毎年準備、開催してくださっている運営の方々には感謝してもしきれないくらいです。自分は参加して話すことくらいしかできませんが、また次もあればぜひ参加したいと思います!